香川車人ノート

香川在住の外国人の方向け|運転免許の取得方法とそのメリットを紹介

自動車免許

目次

  1. はじめに
  2. まず知ろう!日本の免許の種類と特徴
    1. 2. 年齢(ねんれい)や視力(しりょく)の条件(じょうけん)
    2. 3. 日本だけのルール:ゴールド免許と初心運転者(しょしんうんてんしゃ)制度(せいど)
  3. 日本の運転免許取得する方法
    1. 教習所に通って運転を学ぶ
    2. 手続きに必要なものと期間
    3. お金と時間の目安(めやす)
  4. 教習所に行って免許をとる手順
    1. 教習所選びと入校手続き
    2. 学科教習(交通ルールを学ぶ)
    3. 技能教習(車の運転練習)
    4. 教習所で運転免許を取得する流れ
  5. 日本ならではの交通ルールとマナー
    1. 左側通行と右ハンドル
    2. 歩行者優先・自転車との共有道路
    3. 飲酒運転ゼロ・シートベルト全席義務
    4. 緊急車両(きんきゅうしゃりょう)の通行方法(つうこうほうほう)
  6. 教習でよく使う用語をかくにん!
    1. よく出る教習用語
    2. 翻訳アプリやメモを使う
    3. わからないときは、遠慮せず聞く
  7. 坂出自動車学校(さかいでじどうしゃがっこう)の特徴
    1. ゆっくり話すサポートがあるから安心
    2. 一人ひとりに合わせた教習
    3. 動画の学科(がっか)教習でいつでも学べる
    4. 無料送迎バスで通いやすい
    5. 地域とつながる楽しいイベント
  8. よくある質問
    1. 日本語が読めないけど学科試験は大丈夫?
    2. 在留(ざいりゅう)カードは必要?
  9. 運転免許がくれる安心と自信―香川での暮らしをもっと快適に

はじめに

香川県(かがわけん)に住んでいる外国人の方で、日本の運転免許(うんてんめんきょ)をとりたい人も多いのではないでしょうか。

でも「日本語での教習(きょうしゅう)は難しそう」「どんな書類(しょるい)が必要(ひつよう)?」「費用(ひよう)や期間(きかん)はどのくらい?」と、不安(ふあん)に思うことはありませんか?

この記事では、そんな不安をひとつずつやさしく解消(かいしょう)します。日本の運転免許の種類(しゅるい)から取得方法(しゅとくほうほう)、教習所(きょうしゅうじょ)での流れ、そして香川県にある坂出自動車学校(さかいでじどうしゃがっこう)について外国人の方向けに分かりやすくご紹介します。

ぜひさいごまで読んで参考にしてください。

この記事で分かること
日本で車を運転するために必要な免許の種類と、それぞれの特徴
免許を取るための条件や特別な制度
教習所での勉強と運転練習の流れ、必要な書類やお金、時間の目安
日本の交通ルールとマナー
教習所で使う日本語のサポート方法や、スムーズに進めるコツ
坂出自動車学校のサポート体制と、外国人の方にやさしい工夫

まず知ろう!日本の免許の種類と特徴

日本で車を運転するためには、運転免許が必要です。免許にはいくつか種類があり、どの車を運転するかによって、ちがう免許が必要です。

1. 主なおもな運転免許の種類と特徴(とくちょう)

日本では、たくさんの免許がありますが、外国の方がよく使うのは「普通免許(ふつうめんきょ)」です。

  • 普通免許(ふつうめんきょ)AT(オートマ):ギアチェンジ(車のギアをかえる作業)がいらない車だけにのれます。
  • 普通免許(ふつうめんきょ)MT(マニュアル):ギアチェンジがひつような車と、AT車どちらものれます。
  • 準中型免許(じゅんちゅうがためんきょ):小さいトラックにも乗れます。たとえば、お店のトラックなどです。
  • 普通二輪免許(ふつうにりんめんきょ):エンジンの大きさが400ccより小さいバイクにのれます。
  • 大型二輪免許(おおがたにりんめんきょ):400ccより大きいバイクもOKです。
  • 原付免許(げんつきめんきょ):50cc以下の小さいバイクにのれます。スピードは30kmまでです。

このほかにも、「中型(ちゅうがた)」「大型(おおがた)」「大型特殊(おおがたとくしゅ)」などの免許がありますが、仕事で使うことが多いです。

2. 年齢(ねんれい)や視力(しりょく)の条件(じょうけん)

日本では、何歳から、どの免許がとれるかが決まっています。視力検査もあります。

  • 普通免許:18歳以上(いじょう)、両目(りょうめ)で0.7以上、片方の目で0.3以上(メガネOK)
  • 準中型免許:18歳以上、視力0.8以上、深視力検査も必要
  • 普通二輪免許:16歳以上、視力0.7以上
  • 大型二輪免許:18歳以上、視力0.7以上
  • 原付免許:16歳以上、視力0.5以上

3. 日本だけのルール:ゴールド免許と初心運転者(しょしんうんてんしゃ)制度(せいど)

日本には、「ゴールド免許」や「初心運転者制度」という特別(とくべつ)なルールがあります。

ゴールド免許
  • 5年以上事故(じこ)や違反(いはん)がない人がもらえます
  • 更新(こうしん)の手数料が安くなります
  • 保険(ほけん)も安くなることがあります

最初は「グリーン免許」からスタートし、長く安全に運転すると、「ブルー免許」、そして「ゴールド免許」へと進みます。

初心運転者制度

はじめて免許をとった1年間は「初心運転者(しょしんうんてんしゃ)」です。この間にたくさん違反すると、再試験(さいしけん)や講習(こうしゅう)をうけなければなりません。

この制度は、「安全に運転を続けよう」という気もちをもつための仕組みです。

POINT
日本の免許にはいろいろな種類があり、年齢や目の条件もあります。ゴールド免許などの特別な制度もあります。

日本の運転免許取得する方法

日本で初めて運転免許をとるとき、「どうやってとるの?」「どのくらい時間がかかる?」と思う人も多いでしょう。ここでは、いちから日本の教習所に通って免許をとる方法を、わかりやすく説明します。

教習所に通って運転を学ぶ

日本で免許をとるなら、「指定自動車教習所(していじどうしゃきょうしゅうじょ)」に通い日本の交通ルールや運転のマナーをまなぶことがたいせつです。教習所では、先生がやさしく教えてくれます。教習には2つの種類があります。

  1. 学科教習(がっかきょうしゅう):交通ルールや安全のことをべんきょうします。
  2. 技能教習(ぎのうきょうしゅう):実際(じっさい)に車を運転する練習です。

学科教習は、24時限(じげん・約24時間)以上がグ必要です。技能教習は、AT車の場合31時限。MT車は34時限が目安です。

手続きに必要なものと期間

教習所に申しこむとき、いくつかの書類(しょるい)を出さなければいけません。

  • 住民票(じゅうみんひょう)
  • 写真(しゃしん)
  • 身分証明書(みぶんしょうめいしょ)
  • 印鑑(いんかん)またはサイン
  • 入校申込書(にゅうこうもうしこみしょ)
  • 健康診断書(けんこうしんだんしょ)など

これらの書類を出して、学科と技能の教習を終えると、「卒業検定(そつぎょうけんてい)」を受けます。この試験に合格すると、「卒業証明書(そつぎょうしょうめいしょ)」がもらえます。

その後、試験場(しけんじょう)で「適性試験(てきせいしけん)」と「学科試験(がっかしけん)」をうけて合格すれば、免許がもらえます。

お金と時間の目安(めやす)

  • 費用(ひよう):AT車は約29万円、MT車は約30万円(全国の平均)
  • 時間(じかん):通学の場合、1ヶ月〜3ヶ月
POINT
日本では教習所に通うことで、やさしく安全に運転免許をとれます。書類や費用の準備もしっかり確認しましょう。

教習所に行って免許をとる手順

日本で初めて運転免許をとるときは、教習所に通って学ぶのが一番です。ここでは、教習所の利用の仕方を順番に説明します。

教習所選びと入校手続き

住んでいる所、学校や職場からの交通機関(こうつうきかん)や送迎(そうげい)バスの利便性と、料金やお客様のお声(評判)、自分に合ったカリキュラムがあるかないかなどから確認してみましょう。

入校後は説明会(せつめいかい)で、教習所のきまりや予定について教えてくれます。

学科教習(交通ルールを学ぶ)

学科教習は、交通ルールや安全な運転について学びます。

  • 第1段階:交通のきほんルールを学びます。
  • 第2段階:応急救護(おうきゅうきゅうご)や車の死角(しかく)などより応用的な内容を学びます。
  • 時間:
    • 第1段階:10時限(じげん)※1時限=50分
    • 第2段階:16時限

先生がわかりやすく説明してくれるので、初めてでも安心(あんしん)です。

技能教習(車の運転練習)

技能教習は、実際に車に乗って運転の練習をします。

  • 第1段階:教習所の中で、運転の基本を練習します。
  • 第2段階:路上教習(教習所の外の一般の道路)で練習をします。
  • 時間
    • AT車(オートマチック車):
      • 第1段階 12時限
      • 第2段階 19時限
    • MT車(マニュアル車):
      • 第1段階 15時限 
      • 第2段階 19時限

(時限数は標準時限となります。補修が出た場合、時限数の追加が必要になります。)

先生が車の横に乗って、やさしく教えてくれます。

第1段階が終わると、「修了検定(しゅうりょうけんてい)」と「仮免学科試験(かりめんがっかしけん)」があります。合格すれば「仮免許(かりめんきょ)」がもらえます。

仮免許がもらえると第2段階の路上教習を受けることができます。

路上教習が終わったら、「卒業検定(そつぎょうけんてい)」を受けます。この検定に合格すると、「卒業証明書(そつぎょうしょうめいしょ)」がもらえます。

教習所を卒業したら、運転免許センターで「本試験(ほんしけん)」を受けます。

  • 内容:適性検査(目の検査(けんさ)など)+学科試験
  • 教習所の卒業証明書があれば、技能試験はありません

学科試験に合格すると、その日に「運転免許証(うんてんめんきょしょう)」がもらえます。

教習所で運転免許を取得する流れ

第一段階の教習⇒修了検定(教習コース内での技能検定)⇒仮免学科試験⇒

仮免許取得⇒第二段階の教習⇒卒業検定(路上コースでの技能検定)⇒

卒業証明書⇒免許センターで本試験

POINT
教習所では、学科と技能の勉強をくり返してから試験にのぞみます。手順を1つずつ合格すれば、安心して免許がとれます。

日本ならではの交通ルールとマナー

日本で車を運転するときには、日本のルールやマナーをよく知っておくことが大切です。ここでは、特に大切なポイントを紹介します。

左側通行と右ハンドル

日本では、道路の左側(ひだりがわ)を運転します。これを「左側通行(ひだりがわつうこう)」といいます。日本の車は運転席(うんてんせき)が右側(みぎがわ)にあるため、左側通行のほうが安全に前を見られるためです。

歩行者優先・自転車との共有道路

日本では、歩いている人が最優先(さいゆうせん)です。

横断歩道(おうだんほどう)では、歩いている人ががいるときは、車は必ず止まらなければいけません。

自転車はふつうは車道の左側(ひだりがわ)を走ります。でも、歩道を走ってもよい場所もあります。

車を運転するときは、自転車にぶつからないよう、すこしはなれて走りましょう。

飲酒運転ゼロ・シートベルト全席義務

日本では、「お酒をのんで車を運転する」ことは禁止されています。これを「飲酒運転(いんしゅうんてん)」といい、きびしい罰則(ばっそく)があります。

ほんの少しでもお酒を飲んだら運転してはいけません。

また、車に乗る場合、うしろの座席の人もシートベルトをつけなければいけません。

緊急車両(きんきゅうしゃりょう)の通行方法(つうこうほうほう)

日本では、サイレンをならして走る車を緊急車両(きんきゅうしゃりょう)といいます。

緊急車両がちかづいてきたら、道路の左側に寄って一時停止し、緊急車両の通行を妨げないようにします。交差点やその付近では、交差点を避けて左側に寄って一時停止します。一方通行の道路で左側に寄ることが緊急車両の妨げになる場合は、右側に寄って一時停止します。

POINT
日本では、左側通行、歩行者優先、シートベルト着用など、安全のためのルールが多くあります。正しく守って、安全に運転しましょう。

教習でよく使う用語をかくにん!

日本の教習所では、基本的に日本語で教習が行われます。ここでは安心して学ぶために教習所でよく使われる用語を紹介します。

よく出る教習用語

  • 発進(はっしん)=車を動かし始めることです。
  • 確認(かくにん)=車や道路のまわりの安全をしっかり見て確かめることです。
  • 合図(あいず)=ウインカー(右や左にまがる時に出すライト)
  • 減速(げんそく)=速度(そくど)をゆっくりにすること
  • 加速(かそく)=速度を上げること
  • 車線変更(しゃせんへんこう)=ほかのレーンにうつること
  • 右折(うせつ)=右にまがること
  • 左折(させつ)=左にまがること

ノートなどに書いて、いつでも見られるようにしておきましょう。

翻訳アプリやメモを使う

どうしてもわからないときは、スマートフォンの翻訳(ほんやく)アプリを使ってもOKです。

また、ノートに自分で絵(え)をかいて、先生といっしょに確認するのもとてもよい方法です。目で見る情報があると、理解しやすくなります。

わからないときは、遠慮せず聞く

教習中、「わからない」と思ったら、すぐに先生に聞いてください。

おすすめの言い方:

  • 「もういちど、ゆっくり言ってください」
  • 「これはどういう意味ですか?」
POINT
事前に言葉を学び、翻訳や絵を使って伝える工夫をすれば、日本語での教習も安心して進められます。

坂出自動車学校(さかいでじどうしゃがっこう)の特徴

はじめての運転免許を目指すとき、教習所の選び方(えらびかた)はとても大切です。香川県の坂出自動車学校は日本語での教習に対応しながらも、やさしくていねいなサポートで外国の方にも安心して通えます。

ゆっくり話すサポートがあるから安心

坂出自動車学校では外国語の対応はありませんが、日本語でゆっくり、やさしい言葉を使って教えてくれます。日本語が少し苦手でも、内容をしっかり理解できます。

一人ひとりに合わせた教習

人によって、学校や仕事の予定(よてい)はちがいます。坂出自動車学校では、教習の日程(にってい)を自分の生活にあわせて作ることができます。

  • 平日:朝9時から夜10時まで
  • 土日・祝日:朝8時から夜7時まで

そのため、学校が終わったあとや仕事の前にも教習を受けられます。申し込みから検定(けんてい)まですべて毎日おこなっているので、はやく免許をとりたい人にもぴったりです。

動画の学科(がっか)教習でいつでも学べる

「授業を見のがした!」というときでも大丈夫。坂出自動車学校では、スマートフォンやパソコンで動画を使って学べます。

無料送迎バスで通いやすい

通学がむずかしい人のために、無料の送迎(そうげい)バスがあります。坂出市内はもちろん、宇多津・丸亀・善通寺・高松・児島などにも対応しています。

バスののりばは2か所まで登録できるので、「学校と家のそば」などで使い分けられます。スマホアプリや受付から簡単に予約できます。

地域とつながる楽しいイベント

坂出自動車学校では、花火大会やダンスフェスティバル、もちつき大会などのイベントも開催しています。家族や友だちも参加できるイベントで、教習だけでなく楽しい思い出もつくれます。

POINT
坂出自動車学校は、やさしい日本語でのサポートや自由なスケジュール、快適な施設がそろった教習所です。不安を感じやすい外国の方にも安心できる環境が整っています。

よくある質問

香川県で運転免許をとりたいと考える外国人の方から、よくある質問をまとめました。この章では、学科試験の言語、必要な書類、少し分かりにくい制度などについて、やさしい日本語で説明しています。不安に思うことがあれば、まずはここを読んでみてください。

日本語が読めないけど学科試験は大丈夫?

はい、大丈夫です。

香川県では、2024年8月から全部で20の言語に対応しています。英語・中国語・ベトナム語・韓国語・スペイン語・タイ語・タガログ語・ポルトガル語などがあります。ミャンマー語やウクライナ語もふくまれています。

※試験のときに日本語以外で受けたいときは、受付で「○○語で受けたい」とスタッフに伝えてください。対応していない言語もあるため、事前に確認しておくと安心です。

参考:運転免許学科試験等の対象言語を拡大しました。

在留(ざいりゅう)カードは必要?

はい、必要です。運転免許を新しくとるときも、更新(こうしん)や再発行(さいはっこう)のときも、身分証明書として「在留カード(ざいりゅうカード)」)を見せる必要があります。また、「特別永住者証明書」も使用できます。

もうひとつ、「住民票(じゅうみんひょう)」を出さなければいけないこともあります。「国籍(こくせき)入りの住民票」が必要なこともあるので、事前に運転免許センターに電話などで聞いてください。

参考:香川県警察|運転免許試験の受験案内|本人確認書類の提示について

POINT
学科試験は20言語で受験可能で、日本語が不安な方も安心。運転免許の取得には、在留カードの提示が必要です。

運転免許がくれる安心と自信―香川での暮らしをもっと快適に

香川県のように交通手段が限られる地域では、運転免許を取得すると、生活がより便利になります。

この記事では、免許の種類や年齢・視力の条件、取得までの手順、教習所で使われる日本語のサポート方法、そして坂出自動車学校のやさしい取り組みを紹介しました。特に坂出自動車学校は、外国人でも安心して学べる環境が整っており、日本語に自信がない方でもサポートを受けながらスムーズに進められます。

    この記事のまとめ
    日本の運転免許にはいくつかの種類があり、それぞれに運転できる車が決まっています
    教習所では、日本語での授業ですが、ゆっくり話してくれたり、図で教えてくれる先生もいます
    必要な書類などを準備し、学科や技能の教習を受けてから試験に合格すれば、免許がもらえます
    香川県にある坂出自動車学校では、外国人にもやさしいサポートが用意されていて、安心して学べます
    学科試験は20言語に対応しているため、日本語に自信がなくても大丈夫です
    在留カードや住民票が必要なので、準備はしっかり確認しましょう